知っておこう、日本とは違う世界のクレジットカードの使い方

クレジットカードの海外事情を考察していくサイトである。

海外のクレジットカード使用について

当たり前になっているクレジットカード

商品を買うとき、現金で購入することを念頭に置いているだろうか。日本人の場合、そういう人が多いと言われているが、近年ではそのように考えていない人も増えている。そう、クレジットカードでの決済が常態化しており、そもそも現金なんて持ち歩かないという人もいるくらいだ。筆者はそのことについては否定はしない、そのやり方が日本という国ではあまり馴染みはないかもしれないが、海外ではそもそもクレジットカードでの買い物が当たり前となっている。日本もそうした世界のクレジットカードという存在が登場したことで、幅広く使用されるようになったが、あまり関心しないような事例も散見している。

以前書店で勤務していた時のことだ、繁忙期の月末時に大量入荷した書籍求めて訪れた人たちをレジにて対応していた際、クレジットカードを提示してきた人がいた。カードを受け取って当然のように裏面のサインを確認したが、そこにはあるはずの署名が書かれていなかった。そのため、身分証明の提出とサインをするように求めると、顧客は何故そんなことをしなければならないのかというような事を言ってくる。裏面にサインをするのは当たり前で、そもそもサインがなければその後の盗難や不正利用での補償が一切されないというのを知っていたため、手間だったが一から説明すると渋々といった感じでサインをしてくれた。ちなみに、その人は明らかに筆者よりも年上で、社会人として何年も働いているような人だったから、なお絶句したことを覚えている。

こうした体験をしている人が実はかなりいるよう、ただそうした人たちは頑なに『サイン=不正利用されやすい』という固定観念に囚われているため、中々に対応が面倒臭い。こうはっきりいってしまうとあれかもしれないが、自分の知識を信じて疑わない人が急増しているのも背景にあるのかもしれないが、こう思うのは本当にやめるべきだ。発祥である海外でも署名は支払いの折にきちんとしなければならない決まりとなっているため、偏見を生み出した日本人の都合主義によって誤解が生じてしまっている状態だ。これはつまるところ、大部分の人がクレジットカードを良く分からずに使用しているということになる。不正利用以前に、訳も分からずお金を使い続けているのだから笑えない話だ。

理屈臭い話も出て来たが、それだけ日本でもクレジットカードというものが普及している証拠でもある。そんなクレジットカードを海外へ持っていく人も増えているが、当然ながら日本とは微妙に利用方法などが違っている。また不正利用云々という話にもあったように、海外でクレジットカードを利用した偽造カードを発行されたとして被害を被ったケースに出くわした人もいるはず。ここからはそんな海外旅行、もしくは滞在をする際に連れて行くクレジットカード事情について考察を加えながら話していこう。

騒がれているお得感について

クレジットカードの利用が日常化されている日本、周囲の人が当然のように使用しているクレジットカードに倣うように使い始めている。ただ中には店員に薦められるがままクレジットカードを契約していき、気づけば使用こそしていないが10枚近く所持しているといった知り合いもいた。1人で10枚だ、いくら何でも多すぎるのは誰もが思うはず。どうしてそんなに持っているのかと尋ねると、契約すればポイントなどがついてお得になりますよとのことだ。

こうしたクレジットカード契約によって得られるサービス、いわゆる抱き合わせ商法ともいってもいいやり方は全国各地、何処に行っても行われているだろう。最近訪れた服飾店でも契約を勧められてきたが、丁重に頑なに断った。その後にネチネチと契約すればこんな点がお得ですからどうですか、などと責められたので買い物をした後だというのにすごく気分の悪かった経験も個人的にはある。

世間一般ではこうしたカードを使えばこんなに便利だと言われ続けている、またそれは海外へ旅行する際にはクレジットカードをお供にしないで渡航するなんておかしい、とまで考えている人もいるはず。日本でもある話だが、海外の場合だと日本人は何かと標的にされやすい。犯罪がらみに巻き込まれるというのもそうだが、その中でも一番と言って危惧されているのがスリだ。財布をすられてしまったらもうそれこそ、一生戻ってこないと覚悟しなければならない。そうした際、クレジットカードの場合だと何かと補償がついてくるというのもあるからこそ勧められているが、上述のような人たちのケースを考えると、そんな簡単な話ではない。

こんな経験、ありませんか?

お得だからクレジットカードを契約しませんか、売り手とも買い手とばかり言葉に躍らされて契約する人もいるだろう。筆者もそうして契約していた時期もあるが、ある体験でこんなものは信用するべきではないと感じた。以前から贔屓にしている服飾店、というのも前述でも話したところで以前訪れた際、別の人間だったが同じようにクレジットカード契約をしてはどうだろうかと勧められる。確かにお得になるならそれもいいだろうと思い、個人情報を記載して審査に出してもらったが、この後が問題だった。

必要性はなかったのかもしれないが、その後カード契約がどのようになったのかという連絡がまるで無く、気づけば審査に必要な時間をとっくに過ぎても音沙汰をえることはなかった。その間に何度か使用するも答えを得られなかったので、思い余って当時の店長に尋ねてみると寝耳に水だったとのこと。話をしていく内に審査に通らなかったのだろうということも分かった。

だがそれならそれで既に会員登録をしているのだから一報するのも礼儀ではないのかと言ってみると、その通りですから下るテンプレ対応で幕引きとなる。この件で、筆者はクレジットカードを契約すればサービスになる、などという言葉を信じないようになった。目に見えてお得なのかもしれないが、どうにも杜撰な扱いが見られたためこれ以上カードを持ちあわせても良いことはないと感じ、今後はほんとうに必要な時以外でカードは契約しないでおこうと心に誓ったものだ。

個人情報としての扱いにしてもそうだが、どうもこんな軽い応対でカード契約を迫っているのだから、日本人が本当の意味でクレジットカードに対して誤解を招くのも頷けてしまう。便利なものほど、そうなるためにはきちんとした扱いと性質をよく理解していなければ、便宜どころの話ではなくなってしまうのだから、要注意だ。

日本と海外では話が別

ただこうした話は日本国内ならではとなっている、海外視点で考えると逆にクレジットカードを持っていなければ生活できないとまで言われている。それも間違いではないが、そもそも日本と海外ではクレジットカードを持つための審査基準の溝が乖離といえるほどに開いている。ただ見方によっては日本のクレカ審査がいかに甘いのかというのも理解できるという要素もあるので、取り上げてみよう。

日本のクレカ審査の場合

日本で契約をする場合、

  • 資力(Capacity)
  • 性格(Character)
  • 資産(Capital)

上記3つの要素が求められる。これをクリアしていれば誰でも気軽に契約することが出来るのだが、実際には参考にされていないのかもしれない。インターネットなどの情報を見て見る限りでは、実家に住んでいる若者であれば誰でも審査を通過できると紹介しているくらいだ。お金が払えずに逃げる事もできず、代わりに肩代わりしてもらえることも出来るというのを見越してのことらしい。ホイホイ契約を薦めている背景にはこうした部分もある、だからこそ若者や主婦といった人たちが一番ターゲットとして狙われやすいという一面もある。

アメリカのクレカ審査は

それに対してアメリカというクレジットカード大国でのカード審査についてだが、カードを契約するためには銀行に一定の預金額を入れていなければ契約できない決まりとなっている。また、契約したとしても、上限金額は預金額に応じた分だけしか借りられない決まりとなっているため、日本のように緩くはない。

アメリカでのクレカ使用は大半が銀行から発行されているため、銀行口座を持っていなければそもそも契約できない決まりとなっている。その後の使用に関しても、きちんと支払いが出来ないと判断されれば利用することも出来ないなど、非常に厳しく取り締まられているため信用というのをより重視している。

よく考える

こうしてみると、筆者も人のことは言えないがクレジットカードを不用意に契約しようと考えていた時期があった時を思うと、あまり良い心地はしない。個人情報の扱いにしてもそうだが、結局はクレジットカードがどんなものなのかというのをよく把握していなければ、しっぺ返しを受けるのは自分なのだ。だからこそ必要ないのに契約するべきではないと叫ばれている理由も分かる気がする。

それもこれも日本がクレジットカードをあまり重要度の高いものだと見ていないからなのかもしれない。使用したくないとして持たないのも選択肢だが、国内ではない国外へ旅行や滞在などをすることになったらそうも言っていられないのも現実。此処から先はそうした海外でのクレジットカード事情を中心に、日本での取り扱い方の違いや意識も含めて話をしていこう。

知っておこう、日本とは違う世界のクレジットカードの使い方